AEAJ30周年交流会で感じた、日本産精油とアロマの未来
先日、私が所属している公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)の
30周年交流会に参加してきました。
30年という節目を迎え、協会が歩んできた歴史や
これからのアロマテラピーについてのお話を聞くことができ
とても学びの多い一日になりました。
私自身、アロマセラピストとして活動していますが
改めて感じたのは
「今、私たちが安心してアロマテラピーを楽しめることは、決して当たり前ではない」
ということです。

数人から始まった30年前
交流会で印象に残ったのは、AEAJが設立された当時のお話でした。
今では多くの会員を持つ協会ですが
始まりは数人の仲間からだったそうです。
「アロマテラピーを日本に広めたい」
そんな想いを持った方々が集まり、植物の香りの素晴らしさだけではなく
安全な使い方や正しい知識を伝えるために活動を続けてこられました。
当時は今ほど精油も身近ではなく、専門的な情報も限られていた時代です。
だからこそ、品質や安全性、教育の仕組みを少しずつ築きながら
30年という時間をかけてアロマテラピー文化を育ててくださったのだと思います。
私はその歴史を知り、今こうして安心してお客様に
香りをご提案できることへの感謝の気持ちが湧いてきました。
アロマは特別なものではなく、暮らしの一部へ
AEAJの調査によると、2024年のアロマ市場規模は約4,193億円となり
前回調査よりもさらに市場が拡大しています。
特に天然精油を配合した化粧品やフレグランスの需要は伸び続け
アロマ化粧品市場は調査開始時と比べて2倍以上に成長しているそうです。
以前は「アロマ=特別な癒し」というイメージが強かったかもしれません。
でも今は、スキンケアやフレグランス、入浴剤、洗剤など
私たちの暮らしのさまざまな場面で天然の香りが取り入れられるようになりました。
香りを楽しむことが、少しずつ日常になってきているのだと感じます。
天然の香りだからこそ選ばれる時代
市場の変化の中で、私が特に興味深いと感じたのは
「天然の香り」が選ばれる時代になってきていることです。
強く長く香るものよりも、やさしく自然に寄り添う香り。
大量生産ではなく、原料がどこで育ち
誰が蒸留したのかというストーリーまで大切にされるようになってきています。
環境への配慮や地産地消への関心も高まり、「安心できるものを選びたい」
という価値観が広がっていることを感じました。
香りは目に見えません。
だからこそ、「何からできているのか」「どのようにつくられたのか」
という背景が、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
日本産精油への期待
円安などの影響もあり、国内で育て、国内で蒸留し
国内で使うという「地産地消」の考え方が注目されています。
先ほどのアロマ市場に関する調査レポートでも
和精油市場の活性化が期待されているとのことで、とても嬉しく感じました。
私は開業当初から、日本産精油を中心に施術を行っています。
ヒノキ、クロモジ、ユズ、スギ、ハッカ…。
日本の植物には、どこか懐かしく
深呼吸したくなるような香りがあります。
派手さはないけれど、そっと寄り添ってくれるようなやさしさがある。
その香りは、忙しい毎日を送る方の身体とココロを
ゆっくりゆるめてくれるように感じています。
だから私は、日本産精油の魅力をこれからも大切に伝えていきたいと思っています。
30年前の想いを、次の世代へ
30年前、「日本にアロマテラピーを広めたい」
と行動してくださった方々がいました。
その想いがあったからこそ、私たちは今
安全な精油の選び方や正しい使い方を学び
安心してアロマテラピーを楽しむことができます。
そして今、天然の香りを求める人が増え
日本産精油にも大きな期待が寄せられています。
30年前にまかれた小さな種は、多くの人の努力によって大きく育ち
今では暮らしの中に自然と香りがある時代になりました。
私もその歴史の一部を受け継ぐ一人として
日本産精油の魅力を丁寧に伝え
お客様が安心して香りを楽しめる場所であり続けたいと思っています。
香りは、毎日を少しだけ豊かにしてくれるもの。
頑張り続ける日々の中で、「今日は少し深呼吸してみよう」
と思えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
AEAJが30年間つないできた想いに感謝しながら
私もこれから一歩ずつ、日本の植物が持つやさしい香りを届け続けていきたいと思います。





この記事へのコメントはありません。