セラピストの手首骨折日記⑥

 

痛みとリハビリ、そして心の葛藤

 

*今回から実際の手の状態の写真があります

苦手な方はご注意くださいね!


終わらない痛み

 

それでも、痛みは全然引かない。

ズキズキでも、ジンジンでもなく、「燃えるようなチリチリ」

神経がピリピリ反応しているのが分かる。

麻酔が切れた腕は、まるで火照った鉄板みたい

「ちゃんと神経が通っているか確認しますね」と

指先を軽く触られるだけで、涙が出そうなほど痛い。

手首の手術なのに、まるで体の中心が

悲鳴をあげているような感覚だった。


「動けない」って、こんなにストレスなんだ

 

トイレに行きたくなると、ナースコールを押す。

足のポンプを外してもらわないといけない。

歩けるのに、いちいち人を呼ぶことが申し訳なくて、

「自分でできるのに申し訳ない…」という気持ちがこみ上げる。

それでも、体に繋がれた足のポンプ、酸素マスク、心電図など

まだ外すことができないから仕方がない。

手はまだ熱を持っていて、アイスノンをタオルでくるんだ上に

そっと乗せて冷やしている。

真夏なのに、病室の冷房がしっかり効いていて、

ずっとアイスノンで冷やしているから

どんどん寒くなってくる。

こんなに小さな「不自由」の積み重ねが、

心をじわじわと追い詰めていくんだと知った。

早く楽になりたい…

まさにクリームパン

手術の傷口から血が…

 

 

 

 

 


食事、左手、そして小さな優しさ

 

食事の許可が出た。

でも、利き手の右手は使えない。

左手でお箸を持つだけでぎこちなくて、

お味噌汁を一口飲むにもこぼれそう。

そんな私を見て、看護師さんが

「これなら食べやすいですよ」とスプーンを持ってきてくれた

その何気ない気遣いが、胸にしみた。

入院生活の中で、「人のやさしさ」って、こんなに大きいんだと感じた瞬間だった。


リハビリ、痛みとの新しい戦い

 

手の包帯を変えるときも、リハビリで指を触られるときも、

本当に少しの力なのに激痛が走る。

指先から肘まで腫れていて、

少し動かすだけで声が出てしまうくらいの痛みを感じる。

骨折だけなのに、どうしてこんなに辛いのか…

手術が終わって安心するどころか、

そこからが本当の闘いの始まりだったのだと思い知らされる。


まだまだ続く、「思うようにいかない」日々

 

コロナ禍の入院だったので、面会もなし

ずっとベッドの上で痛みに耐えるだけ

早く退院したいけど、痛みも腫れも、まだまだ続く。

思い通りにならない身体にイライラすることもあるけれど、

それでも一歩ずつ前に進むしかない。

手首に入ったプレート

 

 

 

 

 


次回は…

本格的になったリハビリの「動かすことの痛み」と

「少しずつ見えてきた光」について、

正直な気持ちを綴ります。

 

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